管理職サラリーマン。

様々な職種を経験してきた中途半端な管理職サラリーマンが贈るブログ

昨今のNTTの退職エントリーに思うこと

NTTといっても、NTT持株会社、NTTドコモ、NTTデータ、NTT東西、NTTコミュニケーションズ、その他もろもろとたくさんあります。

普段の生活だけではなく、IT業界にいると嫌でもNTTグループとは関わりが出てきます。 事実、私のプロダクトでもNTTの回線を使う、NTTグループにプロダクトを利用してもらったりしています。

そんなNTTですが、昨今はNTTを退職した人のブログ(退職エントリー)が結構多く出ています。 その退職エントリーの執筆者がどのNTTグループ会社に所属していたかは分かりませんが思うところがあります。

1. GAFAと比べるのは違うと思う

NTTは、日本の通信インフラを担う存在でした。単なるデバイスやWebサービスに留まる事業をやっているわけではないはずです。 GAFAはNTTの通信インフラがあるから日本で事業を行えるのです。 日本社会における社会的責任という意味では、GAFAに比べて圧倒的に高いと個人的には思っています。

また日本の政策に深く関与しているのもNTTの特徴の一つだと思います。 こういった日本の通信インフラの社会的責任を担っているんだという意識のない人は向いていませんし、入社すべきではないと思います。

こんな記事もありましたのでご参考までに。

r.nikkei.com

対抗するのはいいけど、ローカル通信キャリアとグローバルサービス事業者では張り合うところが違うと考えています。 まずは対抗する相手は、AT&TやBTなどでは? それも含めて改革するのかもしれませんが。

2. ツールとか制度の批判は違うと思う

ツールや制度などについての批判もいくつかの退職エントリーでみかけました。 なんか非効率だなぁとか働いている人が思っているなら、その通りなんだと思います。ただし、ガバナンスという言葉があります。 何かを変えるためには新たにコントロールするための制度や仕組みが必要です。 思っている事を変えるのは個人レベルでは簡単ですが、組織全体でやるとめちゃくちゃ大変です。

なぜそのままなのか、変更した場合にどのような事が起こるのか、実は裏で色々と議論されて比較検討した結果、ベストではないけどベターなのが、今のツール、制度なのです。もしかしたらこういったことすらしていないケースもあるかもしれませんが一般論として。

またツールの場合には、購買部が一括で仕入れた方が安いので、ある事業部には最適ではないけど、全体でみるとこの製品がベターというコスト的なところもあると思います。

それでも不満なことはあるでしょう。 それだったら、あなたが変えればいいだけのこと。変えようと本気で周りや上司を巻き込まずに、文句だけ言ってるのなら、何もしていないのと一緒です。 動いていれば、小さいところから変えられたかもしれません。 現状を変えるのは難易度が非常に高い、色々な障壁があることは理解しています。

私も採用面接に携わってたりますが、そのような考え方の人が面接にいらっしゃっても、たとえスキルが高くても、俯瞰して見れなさそうという理由と壁をぶち破るために動こうとしなさそうという理由からお断りすると思います。

3. 社会的責任からくる非効率な事業もNTTならでは

事業そのものの効率性についても社会的責任を担っているNTTにおいては自由にできないところがあります。 例えば、人口が数十人の離島があったとしても、広く遍く(ひろくあまねく)通信インフラを整備しなければいけません。

また災害などのときにはインフラを復旧させるなど人の命にも関わってくる重要ポジションも担っているはずです。直接的な関与は現場の一部の人間のみかもしれませんが、企業としてNTTグループとしてその一翼は担っているという意識はないものでしょうか。

こういったところはGAFAは切り捨てるところですが、NTTは社会的責任の大きな企業なので効率性の低い、売上に繋がらない仕事があるのも仕方のないことです。 作業の効率はチームで高められるはずなので、チームと個々で高めるべきです。

4. 高給を望むなら初めから入るべきではない

元々は逓信省、電電公社から成り立っている企業群です。 評価テーブルがあったとしても、公務員と大差ないのは企業の成り立ちからも想像できます。

私自身も就活をやったことがあるので分かりますが、大体の企業の給料なんて前評判どおりです。 給料に重きを置いてるなら、初めから高給な外資系を選択すべきです。

また、決算が悪かったり、あなたの関わっているプロジェクトやサービスで赤字になった時でも、公務員と一緒で給料だけではなくボーナス満額でもらってますよね?

こういうところのリスク回避のために、ある程度は企業にお金を残す必要があるのです。次世代になにかを残すために投資するのに必要なのです。 その時の給料に全力を注げないのです。

GAFAのケースは法人税をあまり払わないため、もしかしたら従業員になるべく還元する方針を採っているかもしれませんね。

利益を出しているNTTは、しっかりと日本のために法人税もかなりの額を払っています。社会的に非常に意味のあることです。

とは言いつつも、業界平均から比べるとNTTの人はきちんと待遇をもらっていると思ってます。

5. 周りが見えていないかもしれません

圧倒的な成果が出ても、それは周りの人たちが支えているからこその成果です。 恐らく退職エントリーを書いている人は見えていないんでしょう。 見えている人もいて、見えた上で批判しているケースももちろんあると思いますが。

その見えていない人たち(法務、会計、経理、庶務、人事など)の分まで、事業部サイドは稼ぐ必要があるし、あなたの成果はこういった人たちの成果でもあり、1人の人間の給料が簡単にはドンっと増えるわけありません。

また、それらの成果は先人たちの細かいパスが重要で、当の本人は成果を上げたと思ってても、過去の経緯を知っている評価者は単にごっつあんゴールをしただけと捉えているかもしれませんね。

大企業で総合職をしていると、異動も多いので、現担当者だけではなく、時間軸でみると、大抵は色々な人の成果だったりしますからね。

6. さいごに

偉そうなことを書きましたが、内部にいた人の大変さ、不公平感、不満などはその人にしか分からないと思います。 私は私なりの考えでこのブログを書きました。 色々な考えがあると思いますし、それはそれで結構なことだと思います。

理想と現実に大きく乖離があったかもしれません。

ただし、NTTという企業に入りたくても入れなかった人もいるし、まだまだ現役で頑張っているNTT企業戦士の方たちもいるわけです。

私はNTTの退職エントリーひとつひとつは個々の意見として問題ないと考えていますが、社会的責任の大きいNTTに優秀な人材が集まらないという全体の流れになるのはちょっと違うなと考え、想いをぶつけてみました。