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日本の管理職は短命、欧州の管理職は長生きである理由

日本の東京大学とオランダのエラスムス大学の研究チームにおける国際共同研究が行われて、日本と韓国の管理職(専門職含む)は短命であることが分かったという記事がありました。

↓参照記事はこちら↓ https://www.excite.co.jp/news/article/Jcast_kaisha_359381/

調査対象の期間 : 1990年〜2015年 調査対象の地域:日本、韓国、スイスや英国など欧州八カ国 データ: 三十五~六十四歳男性の死亡データ

この研究は、2019年5月29日に論文発表しているので、古い研究結果ではありません。

結論は、欧州においては、管理職よりも非管理職の方が短命。 つまり、欧州においては、管理職の方が健康的であるということです。

日本と韓国は、欧州の結果に逆転する形で、非管理職よりも管理職の方が短命。 つまり、日本の管理職はお金はもらえるけど、早死にしますよということです。

原因については経済指標にも照らし合わせながら、更なる研究が必要としています。

私自身、管理職として働いているので、正直なところ日本はまぁそうだろうなという感覚はあります。

日本と韓国に共通していることとすると、以下のような感じですよね。

  • 一般的にも自殺率が多い 上下関係が厳しい 精神論が横行している

そのため、国民性や精神論などの古い考え方を排除しないと変わらないというのはなんとなく分かります。

今回は、私が考える日本の管理職が短命である原因について、ご紹介したいなと思います。

1. 管理職になると時間外や土日も働く

管理職ともなると、組合員からも外れ、守ってくれるところがなくなります。

残業代というのも基本的にはなくなるため、業務時間関わらず働くことになります。

電話、メールやチャットによるエスカレーションなども業務時間なんて関係ありません。土日だって働くことも多くなります。

社長以外の管理職にも、必ず上司がいます。 その上司からの連絡も業務時間関係ありません。

時間関係なく、会社にコミットするという奴隷化している管理職が多いのではないでしょうか。

こんな日本の管理職は短命になりますよね。

2. プレイングマネジャー

日本の管理職では、プレイヤー兼管理職というパターンが多いように見受けられます。

プレイヤーとして最前線で業務をやりつつ、部下の管理、評価、採用、KPI管理などを行う必要があります。

特に、できる部下が少ないと非常に苦労するのではないでしょうか。

できる部下が少ないのも、育成力という評価にも関わってきて、自責にしなくてはなりません。

単純に、日本の管理職は業務量も多いということになります。

3. 日本の管理職はスペシャリストじゃない

日本の管理職に就く人は、その業務にもっとも詳しい人がアサインされるケースジェネラリストとして全く専門分野ではない管理職をやっているケースと2種類あります。

短命になるのは、後者だと私自身は考えています。

自分の専門分野外だと、部下が何をやっているのか把握するのも難しいですし、部下が出すスケジュールが妥当か判断するのは難しいです。

また、何かを判断する際にも部下頼りにならざるを得ません。

つまり、自分がコントロールしないといけないのに、コントロールできないという環境になるので、精神的には疲れるのも無理ないと思います。

その癖、プレイングマネージャーの役割を求められたら、悲惨な状況になります。

4. 理不尽な上司と厄介な部下の板挟み

上司からは無茶振りがあり、それに応えないといけない。

部下は、年下部下よりも年上部下の厄介さは異常。

ちゃんと仕事してもらうために、気を遣わないといけません。

人間関係で大変な管理職が多いのではないでしょうか。

5. 他部署とのマウンティング

部署そのものというよりも、その部署にちいる管理職によって、その部署への印象や社内政治力は大きく変わります。

つまり、その部署の管理職が部署の顔となるので、とにかく精力的に調整し、声を大きく、力を見せつけないといけないのです。

一度でも隙を見せたら最後。 様々な部署から総攻撃を受け、部署全体が舐められてしまいます。

経験としては、他部署とは格がワンランク違う部署を見た経験はあります。

どういうことかというと、他の部署ではその会議には主任〜係長級しか首席しないのに、力の弱い部署は課長級が必ず出席するようなこと。

それでも、その課長は他部署の係長級には舐められていて、総攻撃に合う始末。

その課長がダメだったら後ろには部長しかいないですからね。

こんなマウンティング合戦が日本企業ではよく発生するのも、管理職の大変なところではないでしょうか。

しかも、その管理職の部下が、そういう会議の中で後ろから刺す(裏切る)なんてこともありますからねww

6. 働き方改革でさらに大変!

働き方改革というのは、大いに結構です。 その前提は、適切に増員させる権限がある場合です。

日本の管理職は意外と人事権はなかったり、範囲が非常に狭いケースが多いです。

増員させる人事権がないと負のスパイラルに陥る可能性があります。

働き方改革により、部下が残業できなくなる。

結果、部下が家で仕事をするようになる。

不満続出で、上司(管理職)に文句たらたら。

上司が、部下の仕事の一部を巻き取る。

上司には、後ろ盾がいないので上司がやばくなる。

以上が、私が考える日本の管理職が短命になる理由でした。

あとは、国民性などもあったりすると思いますが、日本の管理職は本当に大変だと思います。 日本の管理職になりたがらない若い世代が多いというのも納得です。

海外のように、管理職にもなると、給料が大きく上がるとかなら、まだ良いのですが。 日本の場合には、給料をこれだけ支払っているんだから、もっと仕事をしろよ!というプレッシャーにもなりかねないなぁとも思います。