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【徹底解説】学生納付特例を追納すべき3つの理由、保険にも節税にもなる!

学生納付特例は追納すべきかどうか迷っている人が多いのではないでしょうか。

日本の国民年金は、保険的な効果をするので、追納すべきだと考えています。

今回は追納すべき理由について、説明していきます!

この記事では、学生の間の2年間(24ヶ月)、学生納付特例を受けていた場合を例に取り上げます。

また、国民年金保険料は年によって異なるので、本記事では月の保険料が16,000円として損得を考えていきます。

つまり、384,000円(16,000円 * 24(ヶ月))を追納すべきかという記事になります!

理由①: 追納すると節税になる!

具体的には、追納することで所得税や住民税が安くなります。

所得税や住民税は、年収から色々な控除を差し引いて、最終的に税額が決定します。

学生納付特例の追納額は、社会保険料控除という控除に入れることができるので、その分節税ができちゃうということです。

サラリーマンであれば、年末調整の時にきちんと社会保険料控除の欄に入力を忘れないようにしましょう!

2年分(384,000円)の追納による節税額は60,000円!

ここでは、年収400万円の場合の節税額を例にします。

なんと、節税額は、60,000円です!!

内訳としては、所得税で2万円、住民税で4万円の節税となります!

節税で得られた6万円を貯蓄に回すなどできますね!

追納しない場合
所得税: 86,000円
住民税: 177,350円
合計: 263,350円

追納した場合
年間の所得税: 67,000円
年間の住民税: 138,950円
合計: 205,950円

年収400万円の所得税と住民税(追納しない場合)

所得税: 86,000円(月々7000円くらい)
住民税: 177,350円(月々15000円くらい)

<計算式>
(A) 給与収入の額(年収): 4,000,000円
(B) 給与所得控除(年収に応じて控除される): 1,340,000円
(C) 給与所得控除後の金額((A)-(B)): 2,660,000円
(D) 社会保険料控除(健康保険、厚生年金、雇用保険): 556,500円
(E) 基礎控除(所得税計算の場合): 380,000円
(E') 基礎控除(住民税計算の場合): 330,000円
(F) 所得控除の合計額((D)+(E)): 936,500円
(F') 所得控除の合計額((D)+(E')): 886,500円
(G) 課税所得((C)-(F)): 1,723,500円
(G') 課税所得((C)-(F')): 1,773,500円

(H) 年間の所得税 ((G)の5%): 86,000円
※所得税は累進課税になってますが、課税所得が195万円以下の場合は5%なので5%計算
(I) 年間の住民税:((G')の10%): 177,350円

年収400万円の所得税と住民税(追納した場合)

年間の所得税: 67,000円(月々5500円くらい)
年間の住民税: 128,950円(月々11000円くらい)

<計算式>
(A) 給与収入の額(年収): 4,000,000円
(B) 給与所得控除(年収に応じて控除される): 1,340,000円
(C) 給与所得控除後の金額((A)-(B)): 2,660,000円
(D) 社会保険料控除(健康保険、厚生年金、雇用保険、学生納付特例の追納学): 556,500円 + 384,000円 = 940,500円
※月160,000円 * 24ヶ月で、384,000円を追納したケース。
(E) 基礎控除(所得税計算の場合): 380,000円
(E') 基礎控除(住民税計算の場合): 330,000円
(F) 所得控除の合計額((D)+(E)): 1,320,500円
(F') 所得控除の合計額((D)+(E')): 1,270,500円
(G) 課税所得((C)-(F)): 1,339,500円
(G') 課税所得((C)-(F')): 1,389,500円

(H) 年間の所得税 ((G)の5%): 67,000円
※所得税は累進課税になってますが、課税所得が195万円以下の場合は5%なので5%計算
(I) 年間の住民税:((G')の10%): 138,950円

つまり追納額は384,000円払うけど、実質追納額は324,000円!

学生納付特例の追納する際には、384,000円払うけど、節税によって60,000円得するので、実質追納額は324,000円になるということです!

理由②: 遺族老齢年金が増えて生命保険のように使える!

年金というと、65歳以上の老後にもらえるイメージがあると思いますが、遺族年金という形で、亡くなってしまった場合に、遺族に年金が支払われます。

これって実質、生命保険のようなものですよね!

遺族年金には二種類あり遺族基礎年金額が増額する!

遺族年金には、遺族基礎年金と遺族厚生年金の二種類があります。

学生納付特例で追納するのは、厚生年金ではなく、国民年金になります。

国民年金に関しては、遺族老齢年金がもらえるので、遺族基礎年金に関してどのくらい得するのかを計算していきます。

遺族基礎年金の基本情報

遺族基礎年金を受取る人

子、または子のある配偶者しか受け取れません。 つまり、子どものいない配偶者は受取ることができません。

逆に、子がいれば年収関係なく、夫/妻関係なく、遺族は受取ることができますよ!

子の定義

18歳までの年齢が、子にあたります。 そのため、0歳〜18歳までの子がいる間のみが対象となります。
※障害がある場合は20歳まで

遺族基礎年金は満額だといくらもらえる?

以下表のとおり、子の数に応じてもらえる金額は変わってきます。

子の数 内訳 遺族基礎年金額
1人 779,300円(満額)+224,300円 1,003,600円
2人 779,300円(満額)+224,300円*2 1,227,900円
3人 779,300円(満額)+224,300円*2+74,800円 1,302,700円

上記表は、あくまでも満額で支払っている人の場合です。

追納していない場合の遺族基礎年金は?

免除期間の24ヶ月分は、年金額に反映されないので、以下のような金額になります。

子の数 内訳 遺族基礎年金額
1人 740,335円(減額される)+224,300円 964,635円
2人 740,335円(減額される)+224,300円*2 1,188,935円
3人 740,335円(減額される)+224,300円*2+74,800円 1,263,735円

<計算式>
追納するかしないかで、変動するのは779,300円(満額)の箇所です。
追納しないと、24ヶ月分が満額から差し引かれます。

779,300円(満額)×{456(480から24(保険料の免除月数)を引いた数}÷480(加入可能年数40年×12ヶ月) =740,335円

追納することで遺族は70万円も多く年金がもらえる!!

ここでは、子どもが1歳の時に亡くなった場合を例とします。

子が1人の場合(追納した場合、つまり満額): 1,003,600円 * 18(年)
= 18,064,800円

子が1人の場合(追納しない場合): 964,635円 * 18(年)
= 17,363,430円

追納することで、遺族として受け取れる年金が、子どもが18歳になるまで、701,370円増えることになります!

年額にすると、約4万円もらえる年金が増えるということですね!

損得では9年が分岐ライン

理由①で述べたように、節税効果によって、384,000円ではなく、追納による実質負担額は324,000円になります。

324,000円(負担額) / 38,965円(追納することで増額する年間の年金額) = 8.3

つまり、9年以上の間、遺族が遺族基礎年金を受け取ると得することになります。

夫が、子どもが10歳の時に亡くなったとして、ここから配偶者が遺族基礎年金を受け取るとトントンになります。

子どもが9歳の時に亡くなるとお得、11歳の時に亡くなると損ということになります。

私は、妻にはお金で苦労させたくないので、少しでも多く年金を受け取れるように、保険的効果を期待して学生納付特例は追納しました!

理由③: 75歳以上生きると得する!

理由②では、自分が若くして亡くなった場合の話でした。

ここでは、無事に65歳を迎えた場合の話をしていきます。

老後もらえる年金は、老齢基礎年金と老齢厚生年金の二種類があります。

ちなみに、学生特例年金の追納は、老齢基礎年金にのみ影響します。

老齢基礎年金の満額は、年間779,300円です。

つまり、月々64,941円が年金としてもらえるということになりますね。

損得の分岐ラインは9年

老齢基礎年金の満額(追納した場合): 779,300円
24ヶ月追納しない場合の老齢基礎年金額: 740,335円
老齢基礎年金の差額: 38,965円

<計算式>
779,300円(満額)×{456(480から24(保険料の免除月数)を引いた数}÷480(加入可能年数40年×12ヶ月) =740,335円

理由①で述べたように、節税効果によって、384,000円ではなく、追納による実質負担額は324,000円になります。

324,000円(負担額) / 38,965円(追納することで増額する年間の年金額) = 8.3

つまり、65歳から8年ちょっとで、損得ラインを迎えます。

そのため、 74歳まで生きることができることで、追納額をペイできちゃいます。

そこからは、ひたすら得していくので、平均寿命である80歳前後で亡くなっても、もちろんプラスです!

いつ死ぬか分からないから保険的な意味合いで年金は重要!

仮に100歳まで生きたとすると、追納による年間38,965円の年金増額により、総額100万ももらえる年金が増えることになります!

逆に、追納しないことによって、長生きすればするほど、損してしまいます。

将来は読めないので、自分への保険的な意味でも、学生納付特例の追納を私はオススメします!

さいごに

追納額分を、追納にはあてず、貯蓄するでもオッケー。

追納額分を、年利1%くらいで資産運用してみるのもオッケーです。

ただし、私は国民年金は保険的効果が高いと考えています。 今後、支給額が減っていくことを考慮しても保険的効果は高いと考えています。

そのため、生命保険などと同じで、お金持ちで貯蓄のできている人は、追納はせずに、自分で資産運用した方がよいです。

貯蓄が少ない場合には、学生納付特例は追納した方が色々なリスクヘッジになりますので、オススメですよ!という記事でした!!

それでは。